MEET THE MAKER - Egnaterヒストリー -
Bruce Egnater(ブルース イグネータ)をご存知ですか?
彼を知るには、彼が手がけてきたアンプを弾くことが一番の近道です。Bruceは、優れたアンプ設計として知られ、30年、ギターリストのためのブティッククォリティのアンプやアンプメーカーのための製品を数々手がけてきました。彼のギターサウンドへの情熱は、先進的な回路と特許にもなっている設計によって業界に多くの革新的な出来事をもたらしています。
TOURMASTER(ツアーマスター)シリーズは、そんな彼の最新作で、このアンプ1台で様々なサウンド、スタイルにあった演奏が可能です。ここではBruceの歩みをご紹介します。
Egnaterブランドは、ユーザーとなる皆様の“トーンパートナー”として、演奏家としてその表現力を最大限に引出せる最高のツールのご提供を目指しています。Egnaterアンプは果てしなき“サウンドを探求”に必要不可欠な要素となることでしょう。私たちは情熱を持ってこのゴールにたどり着くまでのお手伝いをいたします。この近年で最も進化した設計のチューブアンプで、“頭の中にある”理想のサウンドを具現化できればと願っております。そんな願いで完成したTOURMASTERシリーズは、クラシックロックやクリーンサウンドからモダンヘビーまで多様性に富んだ現代の音楽に対応できるように、完全4チャンネル仕様となっています。チャンネルごとに出力ワットの調節、ボイシングの切り替え、幅広いコントロールによって、様々な音楽スタイルにマッチできます。Egnaterアンプにご興味をお持ちいただき、まことに有難うございます。ぜひさらに一歩、Egnaterの世界にふみこんではいかがでしょうか? |
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Bruceは、ミシガン州デトロイトに生まれ、幼少の頃より機材をいじり倒すのが好きでした。初めて手にしたギターは13歳のときで、RickenbackerのソリッドボディータイプとSears&Roebuck’sで手に入れたSilvertone Twin Twelveでした。(これらは未だに所有していると記憶しているとのことです)彼が10代のころ、当時のデトロイトのロックシーンはまさに始まったばかりで、Bob SegerやTed Nugent、Iggy Pop、Alice Cooper、Grand Funk Railroadなど現在では殿堂入りのアーティストたちがまだ無名のローカルバンドとして活躍し始めた時でした。
気がつけば彼はいくつもの地元のコンサートホールにこっそりと足を運び(当時は未成年であったので)、週末の度にバンドや彼らの機材をチェックしていました。1969年あたりには2つの新たなグループ;Jim HendrixとCreamが登場し、彼の世界観を一気に変えてしまいました。彼らを見て、Bruceはプロミュージシャンになりたいと触発されたのです。フレーズを暗記するまで何時間もギターを練習したおかげで、実際にかなりの腕前のギターリストになれたかと本人は語っています。そんなBruceは、いくつかの人気ローカルバンドに参加し、当時はやりのプログレッシブ ロックシーンに傾倒していきました。彼は数年間にわたり、いくつかのプログレバンドで数年間演奏をしていました。このとき参加したバンドで、YesのClose to the Edge(危機)のA面をすべてコピーして演奏したりもしました。
ある日、Bruceにとって忘れることのできない事件が起きました。地域で最も人気のあるクラブでの演奏でできるまでに順調に来ていたバンドは、その晩だけでクビとなってしまいました。「きっとそのタイプの音楽に至っていなかったのだろう」とBruceは振り返ります。その後も彼は演奏をし続けましたが、アーティストになる夢は実現にいたることはありませんでした。
さらにBruceは、この理由の原因は自分のギターサウンドにあると思っていました。(つまり、彼はバンドが演奏する音楽にマッチした良いサウンドを出すことができなかったのが最大の原因と考えているようです)。彼は欲しいサウンドを出すために新しい方法を考えだそうとして、ずっと機材をいじり倒していたそうです。しかしながら、それを実現するようなアンプは当時まだありませんでした。現在のようにマスターボリュームを搭載したり、ハイゲイン仕様のチューブアンプはまだ存在していなかったので、“その音”になるように、ひたすらマーシャルのツマミを上げて非常識なボリュームで演奏するしか方法はなかったのです。後にオーバードライブペダルが世に出てからはハイゲインのロックサウンドを簡単かつ正しく設定できるようになりましたが、それでもまだBruceの求めている答えはまだ見つかりませんでした。 |
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そんなある日、彼は素晴らしいアイディアを思いついたのです!Bruceは、小さなギブソンアンプのスピーカーを抵抗に取り替えて、その出力から自身が所有していた200ワットのマーシャルの入力に接続したのです。「そうしたらなんと!ようやく小さなチューブアンプのディストーションサウンドがそのままコンサートボリュームに増幅することできたのです。」Bruceはこの奇抜な発想が革新的なものに変わる瞬間を目の当たりしました。彼はこの設定を他のプレーヤーに伝えたところ、すぐにそれは広まり、他の地域でも似たセットアップをするプレーヤーを見かけるようになったそうです。もちろんこの方法は、本来の使用方法から考えればかなり常識はずれなことですので、多くのプレーヤーは誰かに改造をしてもらう必要がありました。
それまで機材をいじくり倒したかいもあって、こうしてBruceは改造を請け負ったり、故障箇所を修理するリペアマンとしてのキャリアをスタートさせました。彼はロックスターになることをあきらめた時から、学校に通うことを決めていました。彼はデトロイト大学のエンジニアリング学部に入学し、将来は会社運営したいと切望していました。Bruceは心の底から音楽に携わっていくと決めていました。
「ロックスターになれなかったとしたら、どのように音楽に接していたのだろうか?」Bruceは自問自答し、祖父のかつての言葉「溝を掘る人間ではなく、シャベルを作る人間になれ。」を思い出しました。この言葉を言われた当時は、彼はまだこの意味を理解することはできなかったが、ロックスターへの夢をあきらめた時にその言葉に従って、1975年に最初のアンプとギターのリペアショップを開きました。当時はまだプレーヤーのためのリペアショップはまだ多くなかったため、この商売はすぐに繁盛しました。しかし、Bruceにはまだプレーヤー魂が宿り続けていたので、“サウンドの探求”をやめること無く、アンプについてさらにその研究を深めていきました。
Bruce自身、すばらしいディストーションサウンドとクリーンサウンドが共存できるアンプを常々望んでいました。メサブギーは、リードモードに切替えて良いディストーションサウンドがえられるデュアルモードアンプを最初に発表しましたが、このアンプの難点は、トーンコントロールが1つで、リードとクリーンに異なるトーン設定ができないことでした。リードとクリーンのサウンドで、それぞれ最適なトーン設定があります。トーンコントロールが1つでは、クリーンと歪み、相反する設定の最適化はある程度の妥協が生じることになります。この問題を解決するために、Bruceはクリーンとオーバードライブの2つが完全に独立したコントロールを持つアンプを設計するきっかけとなりました。 |
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こうして出来たプロトタイプは、予想以上にすばらしい完成度で、Bruce自身のために作ったにも関わらず、他のプレーヤーたちがすぐにこの革新的で新しいチューブアンプのことを聞きつけてBruceのところにやってくるようになりました。Bruceはほんの数人にこのアンプを制作し、この小さな始まりが将来、アンプビジネスへと発展しました。これがEgnater Amplificationが発足した瞬間です。
30年経った今でも、Egnater Amplificationはあくなき革新を追い求めています。特許申請済のモジュール式チューブアンプは、これまでの伝統的なチューブアンプの考え方からは一線を画す画期的な発明でした。他のアンプにはない自由度を持ち、もちろん“サウンドの探求”というテーマに対しても最適な仕様です。“トーンファースト”(出音ありき)というのが私たちのモットーであり、信条でもあります。こうして出来た最新の“TOURMASTER”シリーズは多彩なだけではなく、シンプルかつ良いサウンドを具現化できるように設計されています。その上、従来のブティックアンプからは想像できないほどリーズナブルな価格を実現します。
「ぜひこれを期に、Egnaterオーナーとして共にサウンドを追求していきましょう」 |