お問い合わせ
|
オンライン登録
|
利用条件
ableton
/
Tips & Tricks
- ルーティング:クリエイティブで高い柔軟性 -
*
プリントデータダウンロード
Live 4のパワフルで新しいルーティング機能により、新たなレベルでのミックスが可能になりました。インストゥルメントの出力を分配したり、サブミックス、パッチング、自由度の高いリサンプリングなど、これら全てのルーティングがLive 4では可能になりました。
Out to the In
この“パッチベイ”機能はLiveの入力/出力セクションでおこなえます。入力/出力の表示は、下図のボタンで設定できます。
この入出力ビューでは全てのルーティングおよびモニタリングの設定ができます。画面上のプルダウンメニュー「Audio From」、「Audio To」、「MIDI From」や「MIDI To」はそのトラックへの信号入力ソース(From)と出力先(To)を設定します。この機能によって、複数のトラックの出力を1つのトラックにまとめたり、外部ハードウェアに信号を送ったりできます。 また「On」「Auto」「Off」スイッチで各トラックのモニタリングの設定が行えます。
オーディオトラックにはオーディオの入力(Audio From)と出力(Audio To)、MIDIトラックにはMIDIの入出力(MIDI FromとMIDI To)が設定できます。MIDIトラックにヴァーチャルインストゥルメントを挿入すると、MIDI出力は(MIDI To)オーディオ出力(Audio To)にかわります。
この機能は操作が簡単ながらも、様々な場面で活用でき、クリエイティブな音楽製作環境をもたらします。実際にいろいろ試して、この機能の動作/信号の流れを確認しておきましょう。
Keep Them Separated
ここで、Impulseを使ってお気に入りのドラムパターンを作成したとしましょう。しかし聞き返してみると何かが物足りないと感じたとき(例えば、グルーブはいいけどキックが弱い、スネアが多少フラットだ、ハイハットの響きが思ったように出ていない、など… )そんなときにルーティングを活用し、Impulseのサウンドを分配してエフェクトをかけることで、更なるサウンドメイクを可能にします。ここではその方法をご紹介しましょう。
下図のように、オーディオトラックを4つ作成し、それらを「BassDr」、「Snare」、「Closed」、「Open」というように名前をつけて、使用するトラックに管理しやすい名前をつけて整理しておきます。
トラックの追加は、「挿入」メニューからコマンドを選択して、実行できます。名称変更は図のようにトラックを選択して、「編集」メニューの「名称の変更」コマンドの実行で、自由に名前を変更(日本語も入力可能)できます。
次に1トラック目の「BassDr」の入力設定「Audio From」のところで、Impulseが挿入されているMIDIトラックを上のメニューリストから選択し、その下のチャンネル選択メニューから「BassDr-Impulse」を選択すれば、Impulseのバスドラムの音は他のサウンドから分離されて、1つの独立したトラックに立ち上がります。同様の他のトラックも「Snare-Impulse」、「Closed-Impulse」、「Open-Impulse」に設定すれば、これらのサウンドは個別に出力できます。(下図参照)
この例では「7MIDI」という名称のトラックにImpulseが挿入されていますので、入力デバイスは「7-MIDI」を選択します。チャンネル設定はデフォルトの「Track Out」から事前につけたトラック名に合わせてそれぞれのパートを選択します。
最後にモニタリング(Monitor)スイッチを「On」にしてください。これで各オーディオトラックへの入力音をモニターできます。
次にこれらのトラックへオーディオエフェクトを加えてみましょう。例えば「1 BassDr」トラックにコンプレッサー、「2 Snare」トラックにディレイ、ハイハットには「EQFour」を加えます。この際、2つのハイハットトラック「3 Closed」と「4 Open」には、個別にイコライザーをかけるのではなく、この2つのトラックを1つにまとめてかけてみましょう。この2つをまとめるには、新たにオーディオトラックを追加し、「All Hats」と名前をつけます。次に3と4のトラックの出力を「5-All Hats」に設定します。これで、5トラックが3と4トラックのサブミックス(グループ)トラックとして機能します。(下図参照)
トラック「All Hats」が5トラック目に無い場合は、トラックヘッダー(トラック名の部分)を4トラック目の横にドラッグして、移動できます。この場合、トラック「All Hats」の入力設定は行わなくても大丈夫です。
次に「5 All Hats」トラックに「EQ Four」をドラッグ&ドロップすることで、2つのトラックの音を同時にマスターミックスにあわせて調節できます。
楽曲を制作する際、他のインストゥルメントやトラックを追加して行くと、ドラムサウンドの音量の調節が必要とされる場面に遭遇するでしょう。その際、ドラムだけで数トラック使用しているとその調節が難しいかもしれません。この操作をより簡単に行いたいときは、前出のハイハットトラックと同じように、もう1つトラックを作成し、全てのドラムキットのサウンドを1つにまとめます。例えば「All Drums」という名前のトラックを6トラック目に作成して、各ドラムトラックからの出力を、「6-All Drums」に設定すれば、このトラックのボリューム調整で、ドラムキットの全体の音量を調節できます。
と4トラックの出力設定は「All Hats」ままで、この場合は、1、2、5トラックを「All Drums」に設定します。
最後に、インストゥルメントトラックである「7 MIDI」の出力も「All Drums」に設定して、分割出力された以外の残りのドラムサウンドを1つにします。
Impulseのトラック「7 MIDI」を「All Drums」に設定して、「All Drums」トラックのモニターをオンにします。
これでドラムキットのすべてのサウンドは、それぞれ個別のエフェクトを経由して再び1つのトラックにまとめられました。ドラム全体の音量変更も、それぞれのフェーダーを調節しなくても済むようになりました。この方法を利用することで、「リバーブをある特定のドラム音にのみ設定する」といった使い方もできるようになります。
A Simpler Random
MIDIトラックを作成してSimplerをドラッグ&ドロップしたら、パターンをレコーディングしてみましょう。そしてMIDIエフェクトのRandomを挿入して、パターンにいろいろなバリエーションをつけてみましょう。
「Random」エフェクトを「Simpler」の前にドラッグ&ドロップします。
次にMIDIトラックをもう1つ追加して他にもいくつかノートパターンを作成します。「MIDI To」のメニューからSimplerが挿入されているMIDIトラックを選択します。これにより、1つの音源(ここではSimpler)を複数のパターンで演奏することができます。新たに作成したトラックのパターンにRandomエフェクトを使用したくないときは、その出力チャンネルのリストで「Track In」ではなく「Simpler」を選択します。(下図参照)
これにより、トラック「9 MIDI」に追加したパターンのMIDI信号を、トラック「8 MIDI」に挿入されているRandomエフェクトをバイパスして、Simplerに直接ルーティングすることになります。トラック「8 MIDI」からはRandomエフェクトによって、リアルタイムにランダマイズされたこのトラックのMIDIクリップとトラック「9 MIDI」のMIDIクリップからのデータによって演奏されたSimplerのサウンドが出力されます。
Take a Load Off
ドラムのミックスを作成した後、これをオーディオファイルに書き出すことで、CPU負荷を軽減できます。ご存知のようにLive 4ではオーディオに対して、クリップエンベロープを使用して更にバリエーションを増やしたり、ワープマーカーでグルーブを変更したりして、更なる編集が可能です。ヴァーチャルインストゥルメントのサウンドやエフェクトがかかっている状態をオーディオファイル化するときは、オーディオトラックを作成して「Audio From」の設定メニューからオーディオ化したいトラックを選択し、あとは通常のレコーディングと同じくレコーディングするだけで、エフェクトをかけた状態で録音できます。(下図参照)
オーディオファイル化をする際は、モニターをオフにしましょう。(モニターをオンにすると同じサウンドが2重になり、その結果不意なモニター音の増幅によってスピーカーや耳を痛める可能性がありますのでご注意ください。)
前出のドラムのサブミックスルーティングを作成した場合、サブミックストラック「All Drums」でそのまま録音操作もできます。この場合トラック「All Drums」に挿入したエフェクトは録音されませんが、新規のトラックを作成しなくても録音できます。
また、通常の録音操作も含めて、アレンジャービューでも録音はできます。ただし、入出力の設定はセッションビューで行います。アレンジャービューは通常のマルチトラックレコーダーで、セッションビューはサンプリングという認識をもって使い分けると便利です。
ヒント:セッションビューで録音する際、グローバルクォンタイズの設定を活用しましょう。セッションビューのスロットを使用したレコーディングの開始と停止にも、通常のセッションクリップ再生と同様にグローバルクォンタイズが適応されています。つまり、クォンタイズ値を「BAR」に設定すれば、小節単位のクリップを正確に作れるという事になります。これは特にサンプルループの作成のためのレコーディング時には大変有効な手段です。
Those Special Moments
オーディオと同様に異なるMIDIトラック間でもルーティングによって、レコーディングできます。この際、MIDIクリップに対してのスパイスとして、MIDIエフェクトをインストルメントにかけてみましょう。
下図のように、MIDIトラックを1つ作成します。「MIDI From」リストで録音ソースとなるトラックをリストから選択して、クリップスロットの録音ボタンを押します。
このように簡単な操作で、MIDIエフェクトの効果をもった新しいMIDIクリップができました。
Live 4の新しいルーティング機能がいかにパワフルで即戦力になるかおわかり頂けましたでしょうか? 簡単なルーティングの設定で、ミックス作業は効率的かつクリエイティブに行えます。いろいろ試してご自身のセットアップを見つけてください。
お問い合わせ
|
オンライン登録
|
プライベートポリシー