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  ableton / Tips & Tricks
- MIDI機能編 -

*プリントデータダウンロード

Live 4では多くのエキサイティングな新機能が搭載され、音楽製作をより直感的に行えます。特筆すべき機能の一つとして、フルのMIDIレコーディング、ミキシング、編集ができることがあげられます。つまり、お使いのMIDIハードウェアやソフトウェアインストゥルメンツも、もはやLiveの利点であるリアルタイムアプローチとして統合され、音楽製作が可能になったということです。このTips&TricksではLive 4のMIDIに関連した機能を紹介します。

Lessons in Live

実際のTips&Tricksを紹介する前に、Live 4に新しく統合されたステップバイステップ形式のレッスン形式のチュートリアルレッスンについてご紹介します。レッスンは「ヘルプ」メニューから選択できます。レッスンは画面右側に表示され、初めてLiveに触れる方も、すでにLiveを使っている方にも役立つ内容になっています。または、レッスンは「表示」メニューの「レッスン」コマンド表示/非表示にできます。



レッスンは画面下のテキストボタンで、次の(Next)ページ、前の(Previous)ページに移る事ができます。

Live 4にはユーザーにとって大変有益なレッスンをいくつかご用意しています。各レッスンの概要は次の通りです。

・ レッスン1:Liveを使って音楽制作を行う LiveのセッションビューやLive特有の基礎的な機能について触れています。
・ レッスン2:アレンジメントを編集する いくつかの編集機能を含む、Liveのアレンジャービューでの編集とナビゲーション操作について触れています。
・ レッスン3:MIDI、インストゥルメント、エフェクト Simplerプラグイン、MIDIクリップ、MIDIトラック、MIDIエフェクトなどのMIDI機能や、新しいパワフルなルーティング機能など、Live 4のエキサイティングな新機能について触れています。(このレッスンには今回のTips&Tricksでの基本的な使い方を含んでいますので、一度体験することをお勧めいたします)
・ レッスン4:Liveでドラムパターンを作成する コンピュータキーボードを使用してのImpulseプラグインのMIDIの打ち込みや編集について、触れています。(このレッスンも今回のTips& Tricksに関連しているので、体験される事を強くお勧めします)
・レッスン5:録音とオートメーション アレンジメントビューでのオーディオやMIDIレコーディング、オートメーションや、ルーティングなどその他いくつかの有益なヒントについて触れています。
・レッスン6:ミックスとリミックス ミックス/リミックスのためのクリップビューやエフェクトなどの操作について触れています。
・ レッスン7:ハンズオン・コントロール Liveをより有効の活用していただくための、MIDIデバイスの設定や具体的なコントロール&設定例について触れています。(このレッスンにはMIDIコントローラーが必要です)

もし、まだLive 4をお使いでなければ、Live 4デモバージョンをダウンロードしてレッスンを体験してみてください。また、Live 4のムービー(英語版)を見たい方はこちらからどうぞ。

MIDI 101

Live 4のMIDIは簡単に使え、かつ極めてパワフルでフレキシブルです。いくつかの基本的事項について見ていきましょう。

Live 4において、MIDIデータはMIDIトラック内のMIDIクリップ中に記録されます。メニューバーの「挿入」メニューから「MIDIトラックを挿入」を選択すると、MIDIトラックが新規作成されます。バーチャルインストゥルメントを走らせたいときは、もっと簡単に、ブラウザービューからインストゥルメントを空いているスペース(下図参照)にドラッグ&ドロップするか、アレンジメントビュー上にドラッグ&ドロップすることで、インストゥルメントトラックが作成されます。実際にやってみてください。


Simplerを空いているスペースにドラッグ&ドロップしてみてください。 Arm recording

トラックビューでSimplerを表示させて、プリセットを選んだらレコーディングに移ります。下図のように録音待機ボタンを押して赤く点灯されたら、接続したMIDIキーボードやその他のコントローラーからノートが発音されることを確かめてください。



この場合、MIDIコントローラーが無くても構いません。コンピュータのキーボードからMIDIノートを発音させることもできます。(コンピュータのキーボードを「英数」モードに切り替えれば、「A、S、D、F、G、H、J、K、L」のキーは白鍵として、「W、E、T、Y、U、O」は黒鍵として機能します。この場合Aのキー=ノートCになります)「Z」と「X」のキーはトランスポーズ(鍵盤のオクターブレンジ)のダウン/アップを切り替え、「C」と「V」のキーは、ヴェロシティー値を20ステップずつダウン/アップできます。

セッションビューに戻ってMIDIクリップを実際に作成ましょう。Simplerが挿入されているトラックの空いているクリップスロットをダブルクリックすれば、簡単にMIDIクリップを作成できます。このとき作成された空のMIDIクリップは1小節のループクリップとして作成されますので、パターンやフレーズをすぐにレコーディングすることができます。



もちろん、このクリップの長さは(クリップビューで)自由に変更できます。クリップの長さを変更するには、Loop/Regionのエンドマーカーをドラッグするか、Loop Lengthのフィールドに数値を直接入力します。



MIDI for Artists

MIDIコントローラーから演奏してデータを記録する代わりに、ペンシルツールを使用してドローモードシーケンスを描いてもより楽しい発見があるかもしれません。下図のように、ペンシルのアイコンをクリックして、黄色く点灯されたらドローモードに変わります。(ショートカット;コマンド/Ctrl + Bでも行えます)



次にMIDIクリップをダブルクリックすると、クリップビューが表示され、画面右側のMIDIエディターでノートを実際に書き込んでいくことができます。



MIDIエディターで編集を行う際のヒント

・ノートを書く際、ドラッグしたままマウスを上下させるとヴェロシティー値を変更できます。ノートをクリックして、ボタンを離す前に上下ドラッグしてみてください。上方向で、ヴェロシティー値が強くなり、下方向で弱くなります。この設定値は画面の下側に1〜127段階で表示され、同時にピアノロール画面上でもノートの色の濃淡で確認できます。
・グリッドの吸着幅はオプションメニューから選択します。また、下図のようにエディター画面の右上端のボタンアイコンをクリックすることで、ノードのグリッド吸着を有効/無効にできます。(ボタンアイコン内の数値は現在のグリッド幅をあらわします)



ドローモードを非アクティブにしてノートの端をドラッグすると、ノートの長さを変更できます。この際、コマンド(Mac)/Alt(PC)キーを押しながら操作するとグリッドの吸着を無視して自由に変更できます。



・選択されたノートはコンピュータキーボードの矢印キーで上下左右自在に移動できます。
・いくつかのノートのヴェロシティーなどをまとめて変更するときは、範囲をドラッグして選択します。また下図のように特定のノート情報のみ変更/移動するときなどは、ピアノロールの鍵盤をクリックすることで、対象のノートが全て選択されます。



Simply Effective
Live 4にはいくつかのエキサイティングなリアルタイムMIDIエフェクトが搭載されています。これらのエフェクトにより編集時間は軽減され、効率よく制作に集中できるでしょう。次にいくつかのヒントを見てみましょう。

・PitchエフェクトはMIDIノートを±4オクターブの範囲で、トランスポーズを行うためのエフェクトです。このエフェクトはクリップエンヴェロープ機能と併用することで、MIDIクリップの元のデータを変更せずに、音程を変更できます。まず、エフェクトをかけたいMIDIトラックにPitchエフェクトをドラッグ&ドロップします。編集を行いたいクリップのビューを表示して、エンヴェロープエディターを表示させます。次に、Envelopesボックスのデバイスメニューから「Pitch」を選択し、その下のパラメータメニューから「Pitch」パラメータを選択します。これでノートを移動することなく、トランスポーズを描くことができます。他のエフェクトも同様にクリップエンヴェロープを試してみてください。



この画面を表示させる前に、編集したいパラメータを選択(クリック)しておく事で、自動的にエンヴェロープ編集するパラメータとして選択できます。

・Chordエフェクトはキーボードの単音弾に最高のエフェクトです。プリセットを選んだら、キーボードのノートを1つだけ弾いてみてください。(Chord)は1つのMIDIノートに対して、最大6声までのボイスをそれぞれ±3オクターブの範囲でつけることができる自動コード生成エフェクトです)。



Randomエフェクトはノートのピッチをランダム変化させるエフェクトです。何かちょっとしたインスピレーションを働かせたいとき、このエフェクトで新たなアイディアを見出せるかもしれません。ランダムエフェクトをScaleエフェクトと連動して使用する事で、ランダマイズされた入力音をユーザー定義のスケール上にリマッピングできるので面白い効果を生み出すことができたり、ユーザーレベルでランダム変化にある程度の制限を加えたりすることができます。



・Liveプラグインの設定は、Liveセットとともに記録されますが、ユーザープリセットとして名前をつけて保存することで、いつでも同じセッティングを呼び出すことができます。


プラグイン画面の右上の保存ボタンを押す事で、プリセット保存ダイアログが表示され、現在のプラグイン設定をユーザープリセットとして、名前を付けて保存できます。

Pick a Sample, any Sample

Live 4に搭載された新しいインストゥルメントについてご紹介いたします。簡単に説明しますとSimpler(シンプラー)はドラッグ&ドロップを採用したサンプラーで、Impulse(インパルス)はドラム/パーカッションのマニュピレーションに特化しています。これだけでは、目新しいことは何も無いでしょう。次にこれらについて、より深く見ていきましょう。

Simplerは、とても簡単で興味深いサンプラーですが、面白いのは名前だけではありません。これまでSimplerのプリセットを使用して紹介してきましたが、これは始まりに過ぎません。Simplerはブラウザービューや、Liveセットから自由にサンプルをその画面にドラッグ&ドロップすることで、サンプルを読込む事ができます。サンプルが読込まれるとウィンドウにその波形が表示され、エキサイティングな方法で操作することができます。

Simplerを使えは、想像されるどんな音でもループさせることができ、さらにそれらを和音(最大48ボイス)で演奏することもできます。

ではこれを実践してみましょう。長尺の素材から短いループをセットし、サンプルのスタートポイントを調節します。またループの長さを調節しても良いでしょう。もしくは下図のように、ほぼ全てのパラメータはMIDIコントロール可能ですので、コントロールアサインをして“ヒネリ出すような音”もリアルタイム操作によって、作り出せます。



Impulseが登場するまでは、ドラムやパーカッションの音作りはそう簡単できるものではありませんでした。ImpulseはSimplerと同様にドラッグ&ドロップ操作で、サンプルを読込む事ができます。とっておきの秘訣を1つご紹介しましょう。ドラムのループ音源から、下図のようにある特定の音だけをLoops/Regionマーカーで範囲を指定します。



次にそのクリップをドラッグしてImpulseの任意のスロットにドロップします。同様に他のスロットにも、任意に再生範囲設定をしたオーディオクリップをドロップします。これを繰り返すことで、Impulseのドラムキットを作成できます。オリジナルのドラムキットが完成したら、プリセットとして保存しておきましょう。



アサインされたサンプルは前出の通り、自動的にノート(コンピュータのキーの場合は「A、S、D…」)に割り振られています。これで、グルーブも自由に作成できるようになりました。

Outside of the Lines

MIDIクリップで作業することで、多くの可能性がもたらされます。Live4ではMIDIに対しても、同じアプローチ、同じコンセプトが適応されますので、いままでのリニアな考えではない新しい音楽作りの方法を提供します。セッションビューでいくつかのパターンを作成して、それらを組み合わせてみてください。アイディアのままに作成したパターンでシーケンスを構築したり、ジャムセッションすることで、楽曲の完成度をより高めたり、新しいインスピレーションがそこからもたらされるかも知れません。LiveのセッションビューはMIDIの為のラウンチパッドとなり、いままでのLive上のオーディオと同じように扱えるのです。

次にセッションビューのMIDIクリップでできることをいくつかご紹介します :

・ 任意のMIDIクリップに、ノートレンジを与えた形でMIDIキーボードにアサインしてみましょう。これにより、そのクリップはMIDIコントロールによるリアルタイムトランスポーズが可能になり、すばらしい音楽的な発展が構築できるでしょう。この際、キーボードの上下オクターブのレンジなどを使用しないノートレンジを用いることで、MIDIクリップのレコーディング中でも、自由に演奏をすることができます。



キーレンジの設定方法はMIDIマップアサインモードで、設定したいクリップを選択します。次にMIDIコントローラでルートとなるノート(鍵盤)を押しながら、レンジの下端のノート、レンジの上端のノートの順番に設定します。

・ クリップのラウンチモード(Launch Mode)を「Repeat」にして、コンピュータキーボードやMIDIノートをトリガーとしてアサインして試してみてください。


Repeatモードはコントローラの鍵盤/コンピュータのキーを押し続ける間、設定されているラウンチクォンタイズ値の長さで、再生を繰り返します。リアルタイムにフィル効果をつける際に便利です。

・ 同じトラック上のいくつかのMIDIクリップで「Legato」モードを設定して、切り替えて試してみてください。このモードではオリジナルのメロディーをリアルタイムが変化させることが可能になります。メロディーだけではなく、ドラムループにも最適です。



自分だけのMIDIクリップライブラリを作成してみてください。お気に入りのMIDIクリップができたら“スタンドMIDIファイル(SMF)”として保存することで、好きなときに好きなLiveセットに呼び込むことができます。



Liveでのすべてのアクションは、アレンジメントビューに記録できることを忘れないでください。アレンジメントに記録する事で、より細かな編集が行えます。



これまでいわゆる一般的なMIDIの打ち込みを長くやってこられた方も、Live 4のおかげでその概念ががらりと変わっていくでしょう。Live 4によってMIDIの製作環境に自由度が加わり、全く新しい環境が整いました。ここでご紹介した機能は、まだまだ氷山の一角に過ぎません。このからもまだまだ紹介していきますので、次のTips&Tricksをお楽しみに!



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