これらのイコライザーは、すべて音楽ソースの処理に最適化されたものを搭載していますが、それぞれメーカーによってその設計思想が異なるため、キャラクターやコントロール範囲が異なります。
Joemeekの場合:
Joemeek製品のイコライザーは、全バンドすべてピーキングタイプのEQを搭載します。
最上位機種のoneQには4バンド、その他の機種は3バンドのEQを搭載します。ミドルEQはすべて周波数の設定が可能で、低域から高域までをカバーします。
また、Joemeek製品はイコライザーは基本的にEQの前にコンプレッサーがかかる設計になっています。(oneQではコンプレッサーのPOST EQスイッチによって、切替可能)
ToftAudioDesignsの場合:
ATC-2とEC-1/AFC-2はともにMalcolm Toftがかつて設計したレコーディングコンソールのEQがベースになっていますが、ベースとなるコンソールが異なるために、仕様が違います。
ATC-2は、Trident series 80をベースにした回路で、ピーキングタイプとシェルビングタイプの2種類のEQをそれぞれ、2バンドずつ搭載し、これによって様々なサウンドデザインや補正がおこなえます。ハイとローバンドのEQはシェルビングタイプのEQでトーンコントロールとして、ボーカル、楽器、ミックスソースの低域や高域の補正に有効です。2つのミドルバンドEQはピーキングタイプで、幅広い周波数設定が可能で、様々なソースの特定の周波数のコントロールに有効です。
EC-1とAFC-2は、MTA series 980をベースにした回路で、4バンドすべて、ピーキングタイプのEQを搭載します。4つのバンドの周波数はすべて連続可変で設定可能で、かなり幅広い設定がおこなえます。また、各バンドがカバーする周波数帯域は大きくクロスオーバーしていますので、多彩なコントロールをすることが可能です。
ToftAudioDesigns製品はイコライザーは基本的にEQのあとにコンプレッサーのがかかる設計になっています。(EC-1ではコンプレッサーのEQ Post/Preスイッチによって、切替可能)
MindPrintの場合:
MindPrint製品はモデルによって、その搭載するイコライザーがかなり異なります。
最上位機種であるDTCの場合、2つのシェルビングEQ、2つのピーキングEQの4バンド仕様に加え、2つのハイカット、ローカットフィルタも備えています。すべてのバンドにおいて、周波数を可変コントロールでき、メインの4バンドはそのバンド幅(Q)コントロールも可能なフルパラメトリック仕様です。2つのミドルバンドは25dBまでカット可能で、ハイバンドは30kHzまで周波数を設定でき、非常に多彩なコントロールがおこなえます。また、DTCの4バンドEQはオリジナルのピュアパラレルとよばれる特別な設計によって、個々のバンドをオン/オフできるだけではなく、完全に独立した4機のEQを並列にすることで、一般的なEQ操作によって生じる特定の周波数の位相ズレを排除します。
En-Voice mkIIのイコライザーは、DTCの思想を受けた3バンドのEQです。3つのバンドはすべてピーキングタイプのEQで、それぞれ個別のオン/オフと周波数を設定できます。また、ミドルバンドはQコントロールを搭載したパラメトリックタイプです。
T.R.I.O.は、マイクとライン入力のそれぞれに2バンドのシェルビングタイプのEQを搭載します。マイク入力はボーカルや楽器に特化した周波数設定がされています。ライン入力のEQはステレオ仕様で、ライン入力の信号処理に最適化された周波数設定がなされています。
MindPrint製品はイコライザーはEQのあとにコンプレッサーがかかる設計になっています。
|